富山祥瑞の大福帳(読書ブログ)
「大福帳」とは,江戸時代に商屋で使われた金銭出納帳で,現在の簿記のように勘定項目を分けずに取引の順に書き連ねた経営活動の記録。
この発想に倣い,ジャンルを問わず読んだ書籍の記録を順次残していく知的生産活動の日記としていきたい。

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番外編10:雑誌の編輯(2) 19:17
雑誌の編集(2)
愛知教育大学の図工・美術専攻の専攻科目(選択必修)として「デザイン制作 l 」(3年次・前期)があります。この科目を担当するようになって5年になりますが,この4年間は「雑誌の編輯」に取組んでいます。

昨年度の分は,当ブログ(番外編05 '07 11/8)に紹介しましたが,今年も楽しい「雑誌」が完成しました。
以前はインクジェットプリンターでガタゴト印刷していましたが,今はレーザープリンターを使って印刷のスピード化を図っています。
とはいえ少量部数のオンデマンド印刷です。しかし製本は本格的に印刷所へ依頼しています。前期の受講者14名は,現在,教育実習中ですが,この間に,製本されて納品されました。

小さなオフィス用の廉価なレーザープリンターでも,その質感は今やオフセット印刷に遜色はありません。
この授業では,編輯の知識ゼロの状態から,テーマ設定・取材・原稿執筆,そしてDTPとしてパソコンによる版下づくり,印刷の知識までを半年間の授業で詰め込むという強行軍です。その作業は,現実的には課外で行うことになります。
今年はチームワークの揃った3グループにより『OYAG(オヤジ)』『せんせい』『 I Love Rice』の雑誌が出版されました。

●『OYAG(オヤジ)』(手前写真2点)
中高年男性の素敵なオヤジ変身の術を,大学生の視点で特集。総22頁。

●『せんせい』(写真左)
まさに教育実習を迎える学生が編集した,新米教師のための読本。総20頁。

●『 I love Rice』(写真右)
お米の基礎知識と,お米店の取材から構成される食育雑誌。総20頁。


発行部数は僅か各22冊,受講学生と取材先に配付するだけですので,ここに紹介しておきながら入手は不可能な雑誌です。非売品御免!
[追伸]
パソコン(学生個人)とプリンター(本体10万円ほど)が準備でき,ランニングコスト(トナーインク)を考慮できたら,DTPの教育的な問題は半年間で解消できます。
少量出版のために単価が2.500〜3.000円程度(カラー出力・製本)かかる点のみが悩みです。しかし,プリンターの廉価化と一般化と高性能化は,5年ほど前では考えられなかった恩恵です。

「パソコンやプリンターが無い時代(学生は相当昔と思っている),こんなカラー冊子って,どのように作っていたんですか?」という学生の質問に,「今日のような状況こそ,あり得ない話だった」と言っても,彼らは『ALWAYS〜三丁目の夕日』の時代(昭和30年代)くらいに思っている様子。
授業でカラーの雑誌づくり・・・可能になったのは,つい,この5.6年前の話だよ!
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