富山祥瑞の大福帳(読書ブログ)
「大福帳」とは,江戸時代に商屋で使われた金銭出納帳で,現在の簿記のように勘定項目を分けずに取引の順に書き連ねた経営活動の記録。
この発想に倣い,ジャンルを問わず読んだ書籍の記録を順次残していく知的生産活動の日記としていきたい。

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88:『広告コピーってこう書くんだ!読本』 17:29
広告コピーってこう書くんだ!読本(表紙)黄色いジャケットが可愛い本

10年ほど前,勤めていた会社の研修で,コピーライターの谷山雅計氏が招かれたことがあります。今も続いている新潮文庫の「Yonda?」が登場した頃で,この広告キャンペーンの生みの親です。
私は出席できなくて残念だったのですが,講演のレジュメだけは貰いました。そのレジュメは,この「Yonda?」の企画書が中心で,こんなキーワードの日本語の表現があるんだ! と,それらのフレーズを真似したのを覚えています。このレジュメは今も持っています。
そのレジュメと講演とを成長させたのが,この本『広告コピーってこう書くんだ!読本』だろうと思います。講演を聞いていない私にとっては,多分こういう風にお話をされたんだろうな,という思いで読み進めました。

広告コピーって(本文)本文組みも美しく可読性の高いブックデザイン

とにかく言っていることが明快!
「おじいちゃんにプレゼントを選ぼう」という章があります。この本文には「自分の好みを前面に押し出し」「それがダメなら自分の表現ではない」という自己主張への違和感が諭されています。自分はパンクファッションが好きだとしても,おじいちゃんにとってベストなプレゼントは何か? を考える作業こそが「自分の表現」ではないか,と。
そんな例え話や,実際に谷山氏が手がけた「『本来』を忘れない」広告企画の舞台裏が解説されています。「Yonda?」の提案企画書も,その抜粋が公開されています。

内容も難しく書いていませんし,ジャケットもカヴァーも帯も栞も黄色の,なんか可愛い本です。中学生くらいにも読んで欲しい本です。


『広告コピーってこう書くんだ!読本』(谷山雅計,宣伝会議,2007年)1800円
[追伸]
「Yonda?」企画書コピーライターの書いた本で,読みやすい日本語です。何気ないキーワードが効いている本です。
講演を聞いてから購読した本は読みやすい,と言われますが,講演レジュメ(下写真)を読んで10年後に手にした本でした。







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