富山祥瑞の大福帳(読書ブログ)
「大福帳」とは,江戸時代に商屋で使われた金銭出納帳で,現在の簿記のように勘定項目を分けずに取引の順に書き連ねた経営活動の記録。
この発想に倣い,ジャンルを問わず読んだ書籍の記録を順次残していく知的生産活動の日記としていきたい。

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番外編 28:『論点あってのレポート。どう書くか。』 13:47
論点あってのレポート

勤務校の愛知教育大学でも,新1年生を対象にした初年次教育(本学では「初年次演習」と呼ぶ)が開講されました。開講スタイルは,全学共通的な内容ではなく,各専攻ごとに任されている点で,大学として足並みが揃っているわけではありません。
授業内容は,おおよそ下記の指針が大学から示されてはいます。
1)メンタルヘルス
2)時間管理・学習習慣の確立
3)大学での学び方についての学習

「大学は自分で学びの姿勢を確立する場!」と,この「親切な」授業に反駁する教員も,当然います。「この授業を落第する学生がいたらシャレにならない」の声も聞かれます。

私は計5コマを担当し,内容は「大学での学び方についての学習」の内,とくに「レポート・論文などの文章作法」を講義しているところです。
そのテキストとして作ったのが『論点あってのレポート。どう書くか。』です。

「この冊子は,過去3年間ほどの様々な授業の中で,レポート課題の出題時に併せて配付・解説した単発のプリントを整理し,大学1年生向けに改めて編集したものです」の前書きに始まり,タイトル通り「論点あってのレポート。どう書くか」が内容です。
A4判12頁ですから,普段の授業プリントのように学内コピーでも構わないでしょう。・・・が「保存版」的なプレゼンテーションの試みとして,外部での印刷・製本をしました。

表紙には,次のようなフレーズを配しました。限りなく実話です。

「いっぱい調べてくればいいの?」
「コピペ駄目なら,感想文になっちゃうよ!」
「参考文献を示せば,コピペ回避って事じゃないの?」
「え! 引用箇所を明記しないといけないの!」
「じゃ〜! 何書けばいいのか分か〜んない!?」

「あ! 明日が締め切りだ」
「パソコン検索で何かないかな〜」
「これに少し感想を加えて・・・っと」
「何となく出来たな。今回も乗り越えられたな」
「去年も,こんな風にしていたような・・・でも,前より慣れてきたな! 私」

  教授「で,君の論点は何かね? それを導く為にどんなアプローチをしたのかね?」

『論点あってのレポート。どう書くか。』(富山祥瑞,非売品,2013年7月)
※ 200部を印刷しました。部数に余裕がありますので,ご希望の方に差し上げます。
  tomiyama@auecc.aichi-edu.ac.jp まで(個人,他大学を問いませんので,どうぞ)。
[追伸]
(以下は,あくまでも架空の話)

教授「『保存版』の意味合いを込めて,今回は印刷した冊子にして配ります」
学生「つ〜か 教授! だったら毎回の授業,印刷した冊子で配ってくれませんかね! プリントだと,すぐなくすし,私ファイルしたり整理が苦手なんすよね〜」。

教員からの親切なプレゼンテーションは,時として,授業目的そのものを失する危険性が大きいのかもしれません・・・あくまでもフィクションです(か?)。
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