富山祥瑞の大福帳(読書ブログ)
「大福帳」とは,江戸時代に商屋で使われた金銭出納帳で,現在の簿記のように勘定項目を分けずに取引の順に書き連ねた経営活動の記録。
この発想に倣い,ジャンルを問わず読んだ書籍の記録を順次残していく知的生産活動の日記としていきたい。

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番外編 25:雑誌の編輯(5) 15:34
雑誌(5)拡大

大学での授業
で,雑誌編輯を展開するようになって早いもので7年となります。当ブログにも,3年目の雑誌からを紹介(2007年)(2008年)(2009年)(2010年)してきました。
半期(15回)をかけてチーム作業で一冊の雑誌を出版する授業(「デザイン制作 l 」)での成果品です。今年は12名の受講者を3チームに分け,4名一組で一冊の雑誌をつくりました。

各チームごと雑誌のテーマ模索に始まり,取材,写真撮影,原稿執筆までのソフトウェアを揃えたら,次に版下データ作成,カラーのレーザープリンターでの自前印刷,そしてようやく印刷会社へ製本(本文:無線綴,表紙:くるみ)を依頼できますが,この行程は当然ながら15回では納まりきれず,夏休み中の補講をもってようやく完了します。
秋口には,美しく製本された形で納品されてきます。私の大学生時にはオンデマンド印刷技術が未発達(というか,その概念すらも存在しない)であったため,届いた時には,私自身も今さらながらの遅れてきた達成感が湧きます。

今年も,またまた楽しい雑誌ができあがりました。
この7年間で,22種類の雑誌ライブラリーが揃いました。各誌それぞれ20冊程度のオンデマンド発行ですので,受講学生と取材先の一部にしか渡らない幻の雑誌です。

●『みんなの知りたい100のひみつ ── ガチャガチャのひみつ』
ガチャガチャを通し,大学生が子どもに向けて確率論を語った。総22頁。

●『Chotto』
豪華公共トイレ,温水洗浄トイレ,トイレの歴史,トイレの世界観など満載。総20頁。

●『I ’ MA』
くちびるに特化してアート的なあらゆる視点を分析。総24頁。

どうしても入手したいという奇特な方は,ご一報ください。残部僅少,無くなり次第御免。
[追伸]
雑誌(丁合)
実は,この雑誌づくり,凄く贅沢な実践なんですよ。
自前でのカラーレーザーコピー機(EPSON LP-6000)によるプリントとはいえ,頁全体がカラー仕上げの出力は,1枚の印刷単価が数十円,両面を印刷しますがトンボぴったりの位置合わせが難しく,またデータ作成上のミスによる刷り直しが多いので,結局半分くらいが反故となります。

高価だったカラートナーですが,近年は詰め替え利用の製品(EPSON環境推進トナー)が出て,以前より随分と経済的になりました。

レーザーコピー用紙

プリント適性があり,製本にも見合った用紙を使っています。この数年間の実践で,ようやくピッタリの製品(ITO-YA,ハイパーレーザーコピー,160g/平米)を見つけることができました。

これらを揃えるのは,経費的に他授業とのバランスを量る上で,毎年悩んではいます。しかし,雑誌づくりの体験は,総合的な知的生産活動に他ならないとも考えています。


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