富山祥瑞の大福帳(読書ブログ)
「大福帳」とは,江戸時代に商屋で使われた金銭出納帳で,現在の簿記のように勘定項目を分けずに取引の順に書き連ねた経営活動の記録。
この発想に倣い,ジャンルを問わず読んだ書籍の記録を順次残していく知的生産活動の日記としていきたい。

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150:『モレスキン「伝説のノート」活用術』 15:19
モレスキンノート
 
「モレスキンノート」って? 不勉強で,この本を読むまで私は全く知りませんでした。
今回は,本の紹介というより,本で丸ごと取り上げられたモレスキンノートの商品紹介になっています。
モレスキンはフランスで200年前から愛用されてきたノートでしたが,トゥールにあった家族経営の小さな製造業者が閉鎖したことで1986年に歴史を閉じたそうです。伝統的な製本とデザインをそのままに,ミラノの小さな出版社であったModo&Modo社(現,Moleskine社)によって1997年に復刻されたものが現在のモレスキンノート,と紹介されています。
形態的には,強固な糸綴じ製本で作られ,カヴァーは主に黒色,太いゴムバンドが特徴です。かつて流行ったシステム手帳のように幅広いヴァリエーションが売りでもなく,ただ頑丈で何の変哲も無いノートです。

仕事や作業の効率化を追求(ライフハック)をテーマとしたブログ(Lifehacking.jp)の管理人・堀 正岳氏とモレスキンノートのファンサイト(moleskinerie.jp)の管理人・中牟田洋子氏の共著で,たかがノートですが,されどモレスキンは多くのファン層に支持されているようです。

一つの商品を語るには,とにかく分厚い本です。内容は別段モレスキンではなくても通用する,仕事の効率化のためのノート活用術なので,洗練されたガイドブックとは言えないのかも! ですが,丸ごと一冊「モレスキン」の魅力を語る熱意は伝わってきます。ここまで賞賛する「モレスキン」を入手したいと思うきっかけになりました。

これまでも見過ごしていたのかもしれませんが,数日後,或る文具専門店で特設コーナーを使って展示している「モレスキン」を発見しました(「続きを読む」参照)。たかがノートに少々高額(2冊セットで5,460円,購入時はキャンペーン中につき3冊束)だな!・・・と一時くじけたのですが,本での賞賛が後押ししてくれて,その日から使っています。
「最初の一冊を選ぶなら,ポケットサイズのルードノートブックがおすすめです。持ち歩きが楽ですし,横罫線があって書き込みやすいためです」(p.22)と称された定番品です。常に雑記帳が手もとにないと不安な私にとって,書き込んだ頁のゴワゴワ感や,スクラップを貼っていくことで分厚く使い込んだ様相になっていくのが楽しみです。この2か月で1/3ほど心地よくゴワゴワになってきました。

『モレスキン「伝説のノート」活用術』(堀 正岳・中牟田洋子,ダイヤモンド社,2010年)1500円
[追伸]
この紹介本から,かつて山根一眞氏が『スーパー手帳の仕事術』(同じくダイヤモンド社,1986年)で絶賛し,日本中がブームとなったシステム手帳「ファイロファックス」を思い出しました。「モレスキンノート」も「ファイロファックス」も,家族経営の製造元が閉鎖その後,意志を引き継いだ人物によって再興されている点が似ています。

店頭展開(東急ライフハック(仕事や作業の効率化を追求する)に関する内容もあり,モレスキン以外でも活用できる知恵も本書からいただきました。インデックス付箋紙を頁の外側にはみ出して付けると保存の上で邪魔になりますが,頁の内側に付けても頁に厚みが生じるので機能的には充分という件 ── 確かにそうなので,一般の書籍でも応用してみます。



と或る文房具専門店での「モレスキン」の店頭展開例(クリック拡大可)
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