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「雑誌の編輯」を展開している授業(教育学部・美術3年次前期「デザイン制作 l」)も6年目になります。幾つかの美術領域から選ぶ必修選択の授業の一つで,今年度の受講生は12名でした。4名ずつの3班で,それぞれ一冊の雑誌を出版する内容です。
文頭に「編輯」と旧漢字を使いましたが,まさに「輯」には「あつめる」「おさめる」の字義があります。授業は,自分たちで特集テーマを決め,取材活動をベースに原稿執筆・撮影の段階を踏み,さらに印刷設計・版下データの作成と,半期ながらも内容は盛りだくさん。
カラーレーザープリンターでの出力ですが,製本は印刷会社に依頼しての本格的な仕上げです。先日,きれいに製本された雑誌が,受講学生+αの各20冊,納品されました。毎年のことですが,やはり「雑誌」のカタチになると達成感があります。
印刷(プリント)は,夏休みに各班ごとに課外活動で充てています。裏表のズレや見開きページのレイアウト具合を調整してのプリントは,各20冊分でも予想外にたいへん! 一班あたり丸々3日(朝〜夕方)は要しています。
今年は女性だけの受講者で,3班から『ゆめゆめ』『Mr.Sweet Man』『SCRIBBLE』が創刊されました。
編集者たちは,ただ今,教育実習中。来月には,現物を手に取ることができます。
今回の雑誌ではインターネットからの写真流用が散見され,著作権の指導をうっかりしていたナ! と少し残念なところもありますが,楽しい雑誌が揃いました。
●『ゆめゆめ』(下段左写真)
(宝くじのCMにありましたが)個人でキリンを飼うには・・・のガイドブック。総16頁。
●『Mr.Sweet Man』(上段写真)
丸ごと一冊スイーツ雑誌。トレンディー(?)な「スイーツ男子」が特集。総20頁。
●『SCRIBBLE』(下段右写真)
らくがきの特集,入試前の落書き消し秘話など職員へのインタビュー記事が巻頭。総20頁。
例年のことですが,ここに紹介しておきながら全て非売品。ごめんなさい!
[追伸]
平成生まれの受講学生にはピンと来ないかもしれませんが,私の学生時には「印刷」なんて,活版かオフセット印刷しか無かったことを思うと,この実習は私自身がずっと憧れてきたオンデマンド出版の実現です。カラーレーザープリンターの利用や製本は,かなり贅沢な教材ですが,その昔,私が味わえなかった達成感が今になってあります。
この授業での出版スタイル ── カラープリンターが出現し,パソコンが自在度を高めたこの10年で実現可能となったものです。
当授業のシラバス(授業概要)は,下記Webで公開しています。
http://www.tomiyama-stationery.com/university/kate_1/sirabasu_3.html
[追伸2]
大学図書館の事務所に行った際,何かの企画展の準備だと思いますが「手動計算機」がビニールから開けて広げられていました。
「電卓」という概念も無かった40年以上前の骨董品(裏側には備品番号が有り,今でも国有財産かもしれません)だと思います。雑誌の発行で重宝した今回のカラープリンターやパソコンも,やがて骨董品になっていくのでしょう。
平成生まれの受講学生にはピンと来ないかもしれませんが,私の学生時には「印刷」なんて,活版かオフセット印刷しか無かったことを思うと,この実習は私自身がずっと憧れてきたオンデマンド出版の実現です。カラーレーザープリンターの利用や製本は,かなり贅沢な教材ですが,その昔,私が味わえなかった達成感が今になってあります。
この授業での出版スタイル ── カラープリンターが出現し,パソコンが自在度を高めたこの10年で実現可能となったものです。
当授業のシラバス(授業概要)は,下記Webで公開しています。
http://www.tomiyama-stationery.com/university/kate_1/sirabasu_3.html
[追伸2]

「電卓」という概念も無かった40年以上前の骨董品(裏側には備品番号が有り,今でも国有財産かもしれません)だと思います。雑誌の発行で重宝した今回のカラープリンターやパソコンも,やがて骨董品になっていくのでしょう。
