富山祥瑞の大福帳(読書ブログ)
「大福帳」とは,江戸時代に商屋で使われた金銭出納帳で,現在の簿記のように勘定項目を分けずに取引の順に書き連ねた経営活動の記録。
この発想に倣い,ジャンルを問わず読んだ書籍の記録を順次残していく知的生産活動の日記としていきたい。

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番外編14:雑誌の編輯(3) 13:34
雑誌(A
「雑誌の編輯」をテーマにしている授業に「デザイン制作 l 」(教育学部・美術3年次前期/選択必修科目)があります。
時に「レイアウト(割付)の学習ですか?」と狭義的に訊ねられることがありますが,それは雑誌を構成する極く僅かの部品であって,内容は「テーマ着眼」「取材」「原稿執筆」「原稿整理」「写真撮影」「スケジュール管理」「印刷物としての設計」「雑誌としてのプレゼンテーション」という総合学習となっています。かなり詰め込みでハードですが,何より「雑誌」という完成形ができるので,私自身も愉しみながらの展開です。

今年の受講学生は14名,3チームに分け,それぞれを出版社に見立てています。雑誌編輯の知識ゼロ状況での「出版社」発足が4月,8月には編集作業の完了(と同時に「会社」解散)という授業スケジュールです。「会社」解散後の10月から受講学生らは1か月の教育実習に「出向」しますが,その間に製本され大学に復帰してきた11月には「発売」されます。

授業での(シミュレーションの)制作とはいえ,カラーレーザープリンターでのオンデマンド印刷,製本は印刷会社に依頼しての仕上げです。
のんびり感から今年は編集作業が遅れがちでしたが,どうにか3冊の「雑誌」が出揃いました(各誌の表紙・本文の写真は「つづき」を参照)。

●『と〜ふ♥だいすき』(右写真:本文)
小学生向けに豆腐に関する情報をわかりやすくまとめた学習雑誌。教育学部の学生ならではの着眼。総20頁。

●『Napo-Leon』(中央写真:本文)
缶詰の情報が詰まった情報誌。缶詰工場見学から缶けりの思い出など満載。総22頁。

●『VERSUS』(左写真:表紙)
大学生層の関心ごとを多方面から語った総合雑誌。表紙モデルはただ一人の男性「社員」。総20頁。


各雑誌の発行部数は,受講学生+αの僅か23冊。ここに紹介しておきながらも,入手はほとんど不可能な非売品です。ごめんなさい!
[追伸]
この授業では,印刷の歴史といった講義も交えています。
「活版」?「写植」? とくに写植は大学生にとって単語すらも亡くなっています。
「その昔,指定行数に合わせて原稿用紙に手書きで文字を書き,文字の大きさと書体,行間を指定し,それを写植屋さんで印字化してもらい,予め割付作成していた版下台紙に写植をペーストアップし・・・」なんて話も「パソコンですればいいじゃん!」。
「じゃ,色は?」──「版下のコピー紙に,部位ごとにC○%,M○%とかの色指定で・・・」「じゃ〜,すぐに見れないの?」「今の時代で良かった」だって!
50年前じゃないよ,つい10年少し前の話だよ。今だからこそ「雑誌」の授業ができるんです!!

(これを読んでいる人の中にも,上文のシーンがチンプンカンプンの人って大多数になったんだろうな!)

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